The 133rd Annual Meeting of the Japan Prosthodontic Society / The 14th Biennial Congress of the Asian Academy of Prosthodontics (AAP)

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Sun. Jul 7, 2024 12:00 PM - 1:00 PM Poster Session Hall (Makuhari Messe International Conference Hall 2F Convention Hall B)

[P-122] Improving crown-bridge prosthetics practice: Analysis based on a questionnaire survey

*Tatsuya Taniwaki1, Maki Hosoki1, Mayu Miyagi1, Nobuyuki Bando1, Masamitsu Oshima1, Yoshitaka Suzuki1, Miho Inoue1, Daisuke Ikutame1, Aya Ozawa1, Eri Aoki1, Yasutomo Yoshihara1, Kazuo Okura1, Shinkai Mizuki1, Akari Shibagaki1, Yoshizo Matsuka1 (1. Department of Stomatognathic Function and Occlusal Reconstruction, Tokushima University Graduate School of Biomedical Sciences)

[Abstract]
【目的】
 クラウンブリッジ補綴学の模型実習を担当している我々は,これまで実習内容の評価, 実習書の改訂内容やオンライン化の評価,学生のニーズに関するアンケート調査を行い,本学会学術大会等で報告し,次年度の実習改善に取り組んできた.本研究の目的は, 学生と教員にアンケート調査を実施し, その結果を評価することで, 今後の実習内容およびより効果的な指導方法を検討することである.
【方法】
 徳島大学の4年生を対象に, 模型実習の初回終了後と全カリキュラム修了後に, Google Formsを用いて, 本実習に対する満足度, 実習書のわかりやすさ, 改善点など21項目からなる無記名アンケート調査を行った. また, 教員にも同様の20項目からなる調査を行い, 相互評価を実施した.
【結果と考察】
 学生は, 初回は40名中40名(100%), カリキュラム修了後は40名中39名(97.5%)が回答した. これは過去の学生より回答率, 評価も高かった. 教員は14名中13名(92.9%)が回答した. 学生のアンケート結果の一部を図に示す. 学生の自己評価は初回終了後も全カリキュラム修了後も中央値は5で変わらなかったが,平均値は5.1から6.3に向上していた. 実習内容としては, CAD/CAM冠の形成・調整・合着の実習が高く評価された. 一方, 学生への説明の効率化による短縮化, 実習書の記載の詳細化, 実習説明動画のオンライン化などの改善点もあげられた. 一方, 教員からは, 実習書の改善や, 臨床に即した内容へのアップデートが必要であるといった点が改善点としてあげられた. 学生の評価は, 初回よりも全カリキュラム終了後の方が多くの項目で高くなっており, 学生にとって有益な経験であったと考えられた. また,教員は,教えることの大変さと難しさを指摘している一方で,学生に指導することで自分の理解も深まったという意見もあり,教えることが自分自身にとっても有意義な学びの場となっていたことが伺えた.しかしながら,本結果は,無記名ではあるものの,学生や教員が社会的望ましさに基づいて回答している可能性もある.信頼性への疑問や偏りがある可能性もあり,結果の解釈には慎重さが必要である.今後も自己研鑽の場としても,学生に近い立場からも実習教育の改善に努めていきたい.
【参考文献】
1) 森和夫,森雅夫.3時間でつくる技能伝承マニュアル. JIPMソリューション.東京.2007.