The 133rd Annual Meeting of the Japan Prosthodontic Society / The 14th Biennial Congress of the Asian Academy of Prosthodontics (AAP)

Presentation information

Poster Presentation

On-site

Case Reports or series

Sun. Jul 7, 2024 12:00 PM - 1:00 PM Poster Session Hall (Makuhari Messe International Conference Hall 2F Convention Hall B)

[P-139] Case of 3-unit bridge using glass fiber reinforced resin for CAD/CAM

*Koki Iwamoto1, Takahiro Kato1, Masatoshi Yamazoe1 (1. YAMAKIN CO.,LTD.)

[Abstract]
【緒言】
 CAD/CAM冠がすべての部位で使用できるようになり,クラウンではメタルフリー材料の普及が進んでいるが,ブリッジではより高い強度が必要なため金属が使用されている.近年,ブリッジにおいても金属アレルギーや審美性等の観点からメタルレスの治療が望まれており,金属代替材料としてグラスファイバー強化型レジンが応用されている.本研究では,新規開発したCAD/CAM用グラスファイバー強化型レジンを用いたブリッジの症例を報告する.
【症例の概要】
 症例1は47歳男性.主訴は¥bdvabr¥5欠損のレジン前装ブリッジの審美障害であった.症例2は64歳女性.主訴は¥bdvabr¥2欠損のレジン前装ブリッジの審美障害であった.
【治療内容】
 2症例とも患者にCAD/CAM用グラスファイバー強化型レジンを用いたブリッジによる補綴治療を行うことで同意を得た.両症例ともレジン前装ブリッジを撤去後,石膏模型を製作し,卓上スキャナー(AutoScan-DS-EXPro,Shining3D)で模型をスキャンし,CADソフト(exocad,exocad)でモデルデータを作成後,CAMソフト(hyperDENT,フォローミーテクノロジージャパン)で加工パスの計算を行い,切削加工機(MD-500S,キャノン電子)を用いてグラスファイバー強化型レジンブロック(KZR-CAD ファイバーブロックフレーム,YAMAKIN)でフレームを切削加工した.その後,フレームの築盛面をアルミナサンドブラスト処理し,プライマーを塗布後,オペークレジン,ハイブリッド型硬質レジン(ツイニー,YAMAKIN)を築盛・光重合し,形態修正,加熱処理,研磨を行い,ブリッジを完成させた.口腔内試適,調整は通法どおり行い,問題ないことを確認し,レジンセメント(スーパーボンド,サンメディカル)を用い,症例1は2023年9月4日,症例2は2023年12月19日に装着した.
【経過ならびに考察】
 本方法は,メタルレスでブリッジの製作が可能であり,フレームをCAD/CAM技術で製作でき,技工作業の効率化が図られた.ブリッジ装着後,症例1は4か月後,症例2は1か月後で経過観察を行ったところ,脱離や破折等のトラブルは発生していない.今後も経過観察を継続する予定である.