The 133rd Annual Meeting of the Japan Prosthodontic Society / The 14th Biennial Congress of the Asian Academy of Prosthodontics (AAP)

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Poster Presentation

On-site

Fixed Partial Denture

Sat. Jul 6, 2024 12:00 PM - 1:00 PM Poster Session Hall (Makuhari Messe International Conference Hall 2F Convention Hall B)

[P-59] Breaking test of bridge using glass fiber reinforced resin

*Kohei Morimoto1, Koki Iwamoto1, Takahiro Kato1, Masatoshi Yamazoe1 (1. YAMAKIN CO.,LTD.)

[Abstract]
【目的】
 金属アレルギー患者にも使用可能な新開発のグラスファイバー強化型レジンを用いたブリッジの破壊試験を行い評価する.
【方法】
 材料(いずれもYAMAKIN)はKZR-CADファイバーブロックブリッジ(以下,KB),KZR-CADファイバーブロックフレーム(以下,KF)および金銀パラジウム合金であるパラゼット12-n(以下,PZ)を用い,モデルは下顎右側④5⑥とした.KBはレジンブロックに補強材としてグラスファイバー強化型レジン(断面2×2 mmの棒状の芯材)が内包された構造である.KBを切削加工し,連結部の中心に芯材が配置されるように3本ブリッジ(KBS)を製作した.KFを切削加工してフレームを製作し,ハイブリッド型硬質レジンのツイニーを築盛(KFT)またはKZR-CAD HRブロックロングハードを切削加工して製作した被覆冠とツイニーフローを介して組み合わせ3本ブリッジ(KFH)を製作した.PZを鋳造してリテンションビーズ付与したフレームを作製し,ツイニーを築盛して3本ブリッジ(PZT)を製作した.KBSの4番は咬頭頂1.3 mm,小窩裂溝1.0 mm,軸面1.3 mm,マージン0.8 mm,6番は咬合面と軸面1.5 mm,マージン1.0 mmとし,連結部は高さ3.8 mm,幅5.7 mmとした.KFT,KFHおよびPZTは咬合面1.5 mm,軸面1.3 mm,マージン1.0 mm,連結部はフレーム周囲に1.0 mmとし,そのフレームの咬合面,軸面,マージンは0.5 mm,連結部は高さ2.5 mm,幅3.2 mmとした.各ブリッジはチタン製の支台にスーパーボンド(サンメディカル)で接着し,37℃の水中で1日浸漬したものを試験片とした.破壊試験は,小型卓上試験機(EZ-Graph,島津製作所)を用いて、ポンティックに直径8 mmのステンレス球をのせてクロスヘッドスピード0.5 mm/minで荷重を加えブリッジの破壊荷重を求めた.
【結果と考察】
 金銀パラジウム合金をフレームに用いたPZTの破壊荷重は1787 Nであった.グラスファイバー強化型レジンを用いたKBSは2694 N,KFTは2043 N,KFHは2429 Nであり,既に多くの実績があるPZTと同等以上の破壊荷重であったことからブリッジとして十分な強度であると考えられる.今後,動的疲労試験で耐久性を評価する.