The 133rd Annual Meeting of the Japan Prosthodontic Society / The 14th Biennial Congress of the Asian Academy of Prosthodontics (AAP)

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Poster Presentation

On-site

Neuroscience

Sun. Jul 7, 2024 12:00 PM - 1:00 PM Poster Session Hall (Makuhari Messe International Conference Hall 2F Convention Hall B)

[P-82] Exploring the Optimal Measurement Period for Detecting Sleep Bruxism: A 28-Consecutive-Day Recording with Ultra-Compact Wearable Electromyography

*Yasuyo Koide1, Akina Ogawa1, Tomohiro Ishii1, Hiroshi Nakada1, Masayasu Inoue1, Masakazu Okubo1, Yoshiteru Furuya1, Morio Iijima1, Masayasu Ito1, Yasuhiko Kawai1 (1. Department of Removable Prosthodontics and Geriatric Oral Health)

[Abstract]
【目的】
 睡眠時ブラキシズム(SB)は,顎顔面痛,歯の摩耗,補綴装置の破壊などの合併症と関連し,その診断と対応は極めて重要な臨床課題となっている.SBの確定診断のゴールドスタンダードとされるPolysomnography with audio-visual recording: PSG-AVは煩雑かつ高コストであること,慣れない環境での長時間測定による患者の負担が大きいことから,一般臨床医へ普及を図るには限界があるとされている.近年開発された超小型装着型筋電図(EMG)は,一般臨床でもSBの診断が容易にできることが期待されている.通常2日間装着して得られた検査結果をもとに診断を行うが,2日間の測定結果ではSBを見落とす可能性も指摘されているものの,最適な装着期間については明らかにされていない.そこで本研究では,最適な装着期間とSBの発症に影響する因子を探索することを目的とした.
【方法】
 ブラキシズムを自覚する歯科医師7名(男性3名,女性4名,平均年齢30.0 ± 3.5歳,範囲29~33歳)を対象に28夜連続で超小型装着型EMG装置(EMG Logger,株式会社ジーシー,東京,日本)を装着し,睡眠中の咬筋活動を記録した.専用ソフトウェア(W-EMG viewer,株式会社ジーシー,東京,日本)を用いて,1)5%の最大随意収縮を超え0.25~2.0秒間持続する3回以上の間欠的なバースト活動であるPhasic episode,2)5%MVCを2.0秒以上1回の持続的な筋収縮であるTonic episode,3)PhasicとTonic双方が存在する場合をエピソードとした.1時間当たりのエピソードを算出し,1夜に1時間当たり5.5回のエピソードが観察された被験者をSBとした.最適な装着期間を検討する目的で28夜に発生したエピソード数のほかに,連続する2夜から8夜で観察されたエピソードの検出率を計算し,一元配置分散分析で検証し,棄却された場合は多重比較を行った.また,SBに関連する因子を特定する目的で28夜の間にSBを生じた日数と頭痛,関節雑音,疲労,ストレスにて単回帰分析を行った.
【結果と考察】
 医療面接から頭痛のないと判断された患者では,最小4日間のEMG装着が推奨され,頭痛を有すると診断された患者では,4日間のEMG装着を短縮できる可能性が示唆された.