公益社団法人日本補綴歯科学会第133回学術大会 / The 14th Biennial Congress of the Asian Academy of Prosthodontics (AAP)

講演情報

シンポジウム

現地発表+ライブ配信(オンデマンド配信あり)

シンポジウム6
生体模倣のその先へ 〜補綴とバイオミメティクス〜

2024年7月7日(日) 10:40 〜 12:10 第2会場 (幕張メッセ国際会議場 2F 国際会議室)

座長:西村 正宏(大阪大)、秋葉 陽介(新潟大)

ライブ配信のご視聴はこちら

[SY6-Chair] [座長抄録] 生体模倣のその先へ 〜補綴とバイオミメティクス〜

西村 正宏1、秋葉 陽介2 (1. 大阪大、2. 新潟大)

[Abstract]
 バイオミメティクス(生体模倣学)は「生物の構造や機能,生産プロセスを観察,分析し,そこから着想を得て新しい技術の開発や物造りに活かす科学技術」であるとされている.用語としては,“1950年代にアメリカ合衆国の神経生理学者オットー・シュミットが初めて使用した.”とされているが,補綴歯科領域では,それよりもはるか以前から生体模倣学が実践されている.クラウン,義歯,インプラントなどの例を挙げるまでもなく,補綴歯科は,口腔の変化によって減弱または喪失した口腔の形態,審美性,機能を人工材料によって回復しようとする医療・学問領域であり,そもそも生体模倣学を内在しているからである.
 バイオミメティクス研究は補綴領域と親和性が高く,今後も多くの研究が実施され,補綴領域の臨床応用が期待される.
 近年,科学技術の発展は生体模倣学研究を,忠実な生体再現に止まらず,機能促進も目指したものへと推し進めるものとなっている.
 本セッションでは,補綴に関連する最新の生体模倣研究の知見を紹介し,補綴領域が支える未来の歯科医療について会員と議論したいと考えている.

トピックス
●生体模倣
●骨形成
●インプラント