第49回日本理学療法学術大会

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[72] 神奈川ロイヤル株式会社

足こぎ車いす/Profhand(プロファンド)は、東北大学大学院医学系研究科客員教授・半田康延博士グループが研究開発した世界初の介護福祉機器です。脳卒中で半身が麻痺した方、腰痛、膝関節痛などで歩行困難な方でも、自身の両足でペダルをこぎ自由に走り回ることができる最先端のチェアサイクル(足こぎ車いす)です。足こぎ車いすを使うと、体の片側がまひしている人でも、健康な側の脳から健康な足に出された指令をきっかけに車いすをこぎ始めます。健康な足側のペダルを動かすことで、足裏からの刺激が歩行中枢に伝わり、それがきっかけとなり、脳からの指令がなくても、まひしている側の足が動き出すのです。まだ、歩けない赤ちゃんの両脇を抱えて、足の裏を床につけ、前傾させると両足を交互に出してまるで歩くような動きがみられる。これが「自動歩行」と呼ばれる運動で、歩行障害者が足こぎ車いすに乗ると、この「自動歩行」と呼ばれる動きのように「足を交互に動かそう」という指示が足に伝えられるのではないかと考えられています。人間が本能的に持っている自動歩行の能力が呼び起こされ、本来動くはずのない筋肉が動くのだとみています。