第50回日本理学療法学術大会

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ポスター

都道府県士会などの活動研究報告 ポスター1

教育

Fri. Jun 5, 2015 11:20 AM - 12:20 PM ポスター会場 (展示ホール)

座長:棏平司(労働者健康福祉機構 関西労災病院 中央リハビリテーション部)

[P1-0002] 大分県理学療法士協会の取り組み

~臨床教育システム構築について~

大嶋崇1, 河野礼治2 (1.学校法人平松学園大分リハビリテーション専門学校, 2.国家公務員共済組合連合会新別府病院)

Keywords:卒後教育, 臨床, 専門性の向上

【目的】
現在,理学療法士の急増に伴い,質を維持向上することが今後の重要な課題となっている。理学療法士の卒後教育については新人教育プログラムがあるが,加えて大分県理学療法士協会では,臨床教育プログラムを独自に構築している。今回はこの臨床教育システム構築委員会(以下,委員会)の取り組みを紹介する。
【活動報告】
委員会の事業はPhaseI~IVの四本柱で事業を展開している。PhaseIは,主に専門職としてリハビリテーションマインドの伝達を重点に置き,専門的知識・技術の教育とともに,社会的認知向上を基本とした理学療法組織(日本協会・士会)の役割と組織力構築を伝えている。PhaseIIについては,新人教育プログラム修了者を増やすことを重点とし,H25年度からは,チーム医療を基本としたセミナー開催を実施している。PhaseIIIについては専門領域の質的向上を重点として,既存の勉強会を支援するとともに,学術発表支援も促している。PhaseIVでは研究支援として助成金,研究費の支給を考えている。
【考察】
臨床での教育は,就職する施設によって格差が生まれる可能性がある。そのような課題に対し,本委員会は治療技術の向上,理学療法の効果の向上,さらに理学療法士という専門職の確立を目指し委員会を立ち上げており,セミナー等への参加者数も多く,会員のニーズにも対応出来ていると考える。加えて,組織活動の理解も得られ組織率向上にもつながっていると考える。
【結論】
同じ目的意識をもった仲間が集まる組織活動は,今後の理学療法の社会的認知の確立および向上のためには不可欠である。また,同時に若手会員を中心に学べる環境作り・理学療法士協会や大分県理学療法士協会への理解と協力支援要請を行うことも重要である。
現在,急増する理学療法士の組織力向上や生涯学習システムの構築には,日本理学療法士協会,都道府県士会が連携して動機づけを行い活動していく必要がある。