第50回日本理学療法学術大会

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ポスター

都道府県士会などの活動研究報告 ポスター1

教育

Fri. Jun 5, 2015 11:20 AM - 12:20 PM ポスター会場 (展示ホール)

座長:棏平司(労働者健康福祉機構 関西労災病院 中央リハビリテーション部)

[P1-0005] 新人教育プログラム修了率ワースト1脱却に向けての取り組み

細井俊希, 矢野秀典, 新井武志, 望月久, 解良武士, 清宮清美, 平井清美 (埼玉県理学療法士会)

Keywords:新人教育プログラム, 情報提供, 意識付け

【目的】埼玉県理学療法士会による新人教育プログラム(以下,新プロ)修了率の向上
【活動報告】埼玉県理学療法士会は,2013年度末現在,会員数3,411名,施設数504,年間新人入会者数242名規模の士会である。2009年度の新プロ修了率は25.2%で全国最下位であった。そのため,新プロ修了率向上を目的に以下の取り組みを実施した。
1.研修会の開催数の増加
・2012年度より,新たに養成校主催研修会を実施,各ブロックでも新プロ対象研修会を実施(2013年度の新プロ対象研修会は92コマ)
・2013年度より県士会会員の参加費を無料化
2.新プロに関する情報提供
・新プロ制度変更(2012年2回),e-learning導入(2014年),教育局の取り組み(2014年)について会報に掲載
3.士会員への調査および対応
・新プロへの意識付けを目的とした新プロに関する調査を施設対象に実施(2012年)→講義内容の集約化および研修会開催の早期から周知
・会員対象に履修状況調査を実施(2014年)→養成校主催研修会の地域間の研修会数格差を是正
4.その他
・第49回日本理学療法士協会全国学術研修大会で新プロ企画を実施(2014年)

【結果】新プロ修了率は2009年度の25.2%(47位)が2013年度は38.7%(44位)となり,1年間の修了者数も2011年度99名から2013年度232名に増加した。
【考察】会報やHPを利用した新プロに関する積極的な情報提供および調査や49回全研を通した新プロに対する意識付けにより,新プロ修了に関する会員の意識が高まったと思われる。加えて,新人教育部や養成校や各ブロックや全研スタッフの協力により数多くの新プロ対象研修会を実施したことで,参加しやすさが向上し修了率が向上したと思われる。

【結論】新プロに関する情報提供と意識付け,研修会への参加しやすさの向上が修了率向上に寄与したと思われるため,今後も適宜情報提供を行い,研修会を開催する。また,e-learningの活用を促すことも修了率の向上につながると考える。