[P1-0015] 福岡県理学療法士会における体力測定会の活動報告
キーワード:地域在住高齢者, 運動能力, 転倒
【目的】公益社団法人福岡県理学療法士会(以下,県士会)の事業の一つに県民・市民に対する体力測定会(評価項目:転倒歴などの問診,握力,膝関節伸展筋力,長座体前屈,開眼片脚立位,Functional Reach Test)があり,県士会主催や行政主催のイベント等を公益事業推進部(以下,推進部)が担当している。今回は,体力測定会の概要および参加高齢者の特性をまとめたので報告する。
【活動報告】推進部が担当した平成25年度および26年度の9事業に延べ188名(1日あたり17.1名)の県士会会員が運営スタッフとして参加し,参加者への体力測定および測定結果のフィードバックを行った。また,全参加者1176名のうち,65歳以上の参加者数は536名で,性別は,男性122名,女性414名で女性の参加者が多かった。転倒歴がある参加者は97名(18.1%)であった。県士会事業での体力測定結果と文部科学省の年齢別データ(体格,握力,長座体前屈,開眼片脚立位)の比較では,県士会事業参加者の長座体前屈,開眼片脚立位はやや低い傾向であった。
【考察】本邦の年間転倒率は,14~20%(新野1998,鈴木1999,Makizako 2014)と報告されており,県士会事業参加者の転倒率はほぼ同等であった。しかし,今回の測定結果と文部科学省の年齢別データの比較から,参加者は元気な地域在住高齢者から障害発生の恐れのあるやや運動能力が低い高齢者まで幅広く参加していることが伺えた。今後は介護予防等の観点から参加高齢者の特性を細かく分析し,県民に還元できるようにしていきたい。
【結論】県士会の体力測定会の現状ならびに測定結果についてまとめた。参加者は文部科学省の年齢別データより,長座体前屈,開眼片脚立位でやや劣る結果であった。今後も体力測定会を継続し,経年的なデータ解析にて,介護予防,疾病予防に役立てていくことが重要である。
【活動報告】推進部が担当した平成25年度および26年度の9事業に延べ188名(1日あたり17.1名)の県士会会員が運営スタッフとして参加し,参加者への体力測定および測定結果のフィードバックを行った。また,全参加者1176名のうち,65歳以上の参加者数は536名で,性別は,男性122名,女性414名で女性の参加者が多かった。転倒歴がある参加者は97名(18.1%)であった。県士会事業での体力測定結果と文部科学省の年齢別データ(体格,握力,長座体前屈,開眼片脚立位)の比較では,県士会事業参加者の長座体前屈,開眼片脚立位はやや低い傾向であった。
【考察】本邦の年間転倒率は,14~20%(新野1998,鈴木1999,Makizako 2014)と報告されており,県士会事業参加者の転倒率はほぼ同等であった。しかし,今回の測定結果と文部科学省の年齢別データの比較から,参加者は元気な地域在住高齢者から障害発生の恐れのあるやや運動能力が低い高齢者まで幅広く参加していることが伺えた。今後は介護予防等の観点から参加高齢者の特性を細かく分析し,県民に還元できるようにしていきたい。
【結論】県士会の体力測定会の現状ならびに測定結果についてまとめた。参加者は文部科学省の年齢別データより,長座体前屈,開眼片脚立位でやや劣る結果であった。今後も体力測定会を継続し,経年的なデータ解析にて,介護予防,疾病予防に役立てていくことが重要である。