第50回日本理学療法学術大会

Presentation information

ポスター

都道府県士会などの活動研究報告 ポスター8

スポーツ支援2

Sat. Jun 6, 2015 11:25 AM - 12:25 PM ポスター会場 (展示ホール)

座長:河野礼治(新別府病院 リハビリテーション科)

[P2-0386] 各種障害者スポーツにおけるフィジオサポートの関わり方と今後の課題

=サポートスタッフに対する取り組みを中心に=

小枩武陛1, 前田薫1, 高森宣行1, 山川雅史1, 藤野文崇1, 西村正1, 朽木友佳子1, 木村公英1, 増田勇樹1, 西之原隆宏1, 守安久尚2, 中村昌司2 (1.大阪府理学療法士会保健福祉局障害者保健福祉部, 2.大阪府理学療法士会保健福祉局)

Keywords:障害者スポーツ, フィジオサポート, 事前講習会

【目的】
2年程前から各種障害団体のスポーツ大会や体育大会のフィジオサポートの要望が増加している。これらの大会は屋内だけでなく屋外でも開催され,開催日程も1日から連続4日と様々である。さらに春・夏・秋・冬の全てのシーズンに大会が開催されている。そのため,多くのフィジオスタッフの養成と質の向上が重要となる。今回,大会サポートの内容を分析し,事前講習会を企画運営することでフィジオスタッフの養成と大会サポートを実施した取り組みについて報告する。
【活動報告】
2013年度は大阪で開催された4大会9競技のフィジオサポートを実施した。陸上競技では膝関節と足部,水泳では腰部と膝関節,卓球では頸部と肩関節周囲,サッカーでは膝関節と手関節,車いす競技では頸部,肩関節周囲,腰部に多くの障害を認めた。そして,各種スポーツ障害についての把握をするためにフィジオスタッフ向けの事前講習会を企画した。講習会では障害特性についての講義,大会時に使用する物理療法機器の使用練習とテーピング講習を実施した。2014年度に実施したフィジオサポートでは約350人の選手に利用して頂いた。
【考察】
これまでの活動により個々のフィジオスタッフが選手のコンディショニングを実施することが可能となってきた。しかし,各団体からのニーズには外傷や熱中症などの応急手当も含まれており現時点では十分な対応が困難であると考えている。今後,応急手当等に関する教育も積極的に進め,さらに車いす競技に関しては兵庫県理学療法士会と連携を取りながら進めていきたいと考えている。
【結論】
選手が安心して大会に出場できるよう応急処置を含めたより実践的な事前講習会を今後も実施していく予定である。また,他府県のフィジオスタッフと連携を取りながらより良いサポートを提供していきたい。その為に垣根を越えた他府県同士の情報共有化や協力を広域的に活動できることを願っている。