[P2-A-0459] 和歌山県立医科大学附属病院での実地研修受入システムの紹介
―理学療法士育成における卒後臨床研修の意義―
Keywords:理学療法士育成, 卒後臨床研修, 実地研修受入システム
【目的】
医療従事者において,それぞれの教育課程の中で実際の医療現場で行う実地研修は不可欠とされ,大きな意味を有してきた。特に後進を育成するシステムはその職種の発展と将来に向けた可能性を広げ,その成果は人材如いては医療の資の向上に直結するといっても過言ではない。しかし,理学療法士等の育成においては卒前での臨床実習教育はあるものの,医師のような卒後臨床研修制度を有していないのが現状である。当院リハビリテーション(以下,リハ)科では他施設からの理学療法士,作業療法士,言語聴覚士に対し実地研修の受入を実施しており,今回その現状と若干の成果について報告する。
【方法】
研修受入状況は,平成16年より県内外を問わず理学療法士等の臨床現場での実地研修受入を実施している。平成26年10月末現在までに7道府県,15施設から理学療法士83名,作業療法士21名,言語聴覚士7名(計111名)を受入れた。研修期間は概ね3ヶ月間で,本学臨時職員として採用し,施設基準に基づき常勤療法士として申請し,業務に従事しながら研修を実施している。研修内容についてはまずは基本的な理学療法について習得しながら,徹底したリスク管理のもと積極的な早期離床と運動負荷を実践し医学としてのリハを経験するようにしている。
【結果と考察】
平成24年以降,本学教員評価制度に基づき,研修開始時および終了時における評価を実施した。結果として臨床領域で有意な成果が認められた。我々の社会的使命は急性期・回復期・維持期いずれの病期においても一貫した認識のもと,個々の理学療法士,施設が患者中心の治療的リハを実践することである。そのためには病期を超えた施設や職種間の教育システムの構築が必須であると思われる。今後は研修における成果をより臨床的に具体化できる評価制度の構築と卒後研修制度の制度化に向けた働きかけが必要であると考えている。
医療従事者において,それぞれの教育課程の中で実際の医療現場で行う実地研修は不可欠とされ,大きな意味を有してきた。特に後進を育成するシステムはその職種の発展と将来に向けた可能性を広げ,その成果は人材如いては医療の資の向上に直結するといっても過言ではない。しかし,理学療法士等の育成においては卒前での臨床実習教育はあるものの,医師のような卒後臨床研修制度を有していないのが現状である。当院リハビリテーション(以下,リハ)科では他施設からの理学療法士,作業療法士,言語聴覚士に対し実地研修の受入を実施しており,今回その現状と若干の成果について報告する。
【方法】
研修受入状況は,平成16年より県内外を問わず理学療法士等の臨床現場での実地研修受入を実施している。平成26年10月末現在までに7道府県,15施設から理学療法士83名,作業療法士21名,言語聴覚士7名(計111名)を受入れた。研修期間は概ね3ヶ月間で,本学臨時職員として採用し,施設基準に基づき常勤療法士として申請し,業務に従事しながら研修を実施している。研修内容についてはまずは基本的な理学療法について習得しながら,徹底したリスク管理のもと積極的な早期離床と運動負荷を実践し医学としてのリハを経験するようにしている。
【結果と考察】
平成24年以降,本学教員評価制度に基づき,研修開始時および終了時における評価を実施した。結果として臨床領域で有意な成果が認められた。我々の社会的使命は急性期・回復期・維持期いずれの病期においても一貫した認識のもと,個々の理学療法士,施設が患者中心の治療的リハを実践することである。そのためには病期を超えた施設や職種間の教育システムの構築が必須であると思われる。今後は研修における成果をより臨床的に具体化できる評価制度の構築と卒後研修制度の制度化に向けた働きかけが必要であると考えている。