[P2-C-0461] OJT事前のアンケート調査
経験年数別における検討
キーワード:OJT, 経験年数, アンケート
【目的】
近年on the job training(OJT)は様々な分野で活用されている教育方法である。当院理学診療部は総勢100名を超え,今日までの勉強会形式の学習だけでは限界を感じ,今年度より臨床教育に新人職員に限らずOJTを取りいれた。今回の調査の目的はOJTを開始するにあたり事前に職員アンケートにて意識調査した内容を,経験年数別に検討しOJTの際の参考にすることである。
【方法】
対象は当院理学診療部に在席する理学療法士,作業療法士110名を対象に意識調査アンケートを実施し,全問回答があった105名の回答を有効回答とした。内容は全29問(安全性・確実性6問,患者配慮4問,接遇4問,経営的視点・コスト感覚4問,コミュニケーション能力4問,自己達成度7問)に1:思わない,2:少し思う,3:思う,4:強く思う,の4段階にて回答してもらう。この回答を当院経験年数1~4年目60名をA群,5~9年目29名をB群,10年目以上16名をC群として各項目に対し比較検討した。統計学的処理はR2.8.1を使用しTukey多重比較にて有意水準は5%とした。
【結果と考察】
安全性・確実性はB(3.0)とC(2.9)がA(2.7)より有意に高値を示した(p<0.05)。患者配慮はB(2.8)がA(2.5)より高値を示した(p<0.05)。経営的視点・コスト感覚はB(2.9)とC(3.0)がA(2.5)より高値を示した(p<0.01)。自己達成度はC(2.7)がA(2.5)より高値を示した(p<0.01)。接遇とコミュニケーション能力はABC間に有意さは認めなかった。今回の意識調査はあくまでも主観的なものであるが,安全性や患者への配慮,コスト面ではA群が低値であったことから,OJTの際にはこの結果を念頭に置き指導すべきで,接遇とコミュニケーション面において経験年数で差が生じなかったのは,我々患者対応で一番自信が持ちにくい項目であり,経験年数問わずスキルアップが重要と考える。このアンケート分析内容をOJT指導者で共有し,臨床教育に役立てたい。
近年on the job training(OJT)は様々な分野で活用されている教育方法である。当院理学診療部は総勢100名を超え,今日までの勉強会形式の学習だけでは限界を感じ,今年度より臨床教育に新人職員に限らずOJTを取りいれた。今回の調査の目的はOJTを開始するにあたり事前に職員アンケートにて意識調査した内容を,経験年数別に検討しOJTの際の参考にすることである。
【方法】
対象は当院理学診療部に在席する理学療法士,作業療法士110名を対象に意識調査アンケートを実施し,全問回答があった105名の回答を有効回答とした。内容は全29問(安全性・確実性6問,患者配慮4問,接遇4問,経営的視点・コスト感覚4問,コミュニケーション能力4問,自己達成度7問)に1:思わない,2:少し思う,3:思う,4:強く思う,の4段階にて回答してもらう。この回答を当院経験年数1~4年目60名をA群,5~9年目29名をB群,10年目以上16名をC群として各項目に対し比較検討した。統計学的処理はR2.8.1を使用しTukey多重比較にて有意水準は5%とした。
【結果と考察】
安全性・確実性はB(3.0)とC(2.9)がA(2.7)より有意に高値を示した(p<0.05)。患者配慮はB(2.8)がA(2.5)より高値を示した(p<0.05)。経営的視点・コスト感覚はB(2.9)とC(3.0)がA(2.5)より高値を示した(p<0.01)。自己達成度はC(2.7)がA(2.5)より高値を示した(p<0.01)。接遇とコミュニケーション能力はABC間に有意さは認めなかった。今回の意識調査はあくまでも主観的なものであるが,安全性や患者への配慮,コスト面ではA群が低値であったことから,OJTの際にはこの結果を念頭に置き指導すべきで,接遇とコミュニケーション面において経験年数で差が生じなかったのは,我々患者対応で一番自信が持ちにくい項目であり,経験年数問わずスキルアップが重要と考える。このアンケート分析内容をOJT指導者で共有し,臨床教育に役立てたい。