第50回日本理学療法学術大会

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ポスター

都道府県士会などの活動研究報告 ポスター11

士会活動2

Sun. Jun 7, 2015 1:10 PM - 2:10 PM ポスター会場 (展示ホール)

座長:堀秀昭(福井医療短期大学 リハビリテーション学科理学療法学専攻)

[P3-0869] 公益法人としての愛知県理学療法士会の取り組み

熊澤輝人1,2, 石田智大1, 荒谷幸次1, 鵜飼宏和1, 近藤達也1, 西山知佐1, 鳥山喜之1 (1.公益社団法人愛知県理学療法士会, 2.名古屋市立西部医療センター)

Keywords:公益法人, 公益活動, 愛知県理学療法士会

【目的】愛知県理学療法士会(以下,愛知県士会)では,1992年に「社団法人検討委員会」を設置し,社団法人格の取得をめざして,公益活動の推進に努めてきた。任意団体から有限責任中間法人,一般社団法人を経て,2014年4月に悲願であった公益社団法人を取得するに至った。今回,法人格の取得が難しいとされる愛知県が認めた主な公益活動について紹介する。
【活動報告】愛知県士会の中で公益性の高い活動を担う社会局は,組織改編を繰り返して,現在5部で構成される。「社会部」では,国際福祉健康産業展(ウェルフェア)への毎年の参加協力で,各部協力のもと健康チェックと運動指導の実施や啓蒙啓発活動,療育相談などを実施している。「健康福祉部」では,愛知県風船バレーボール大会を隔年で開催し,高齢障害者等の社会参加に寄与している。また,愛知県高等学校野球連盟(高野連)支援事業では,メディカルサポートを実施。「小児福祉部」では,地域リハビリテーション公開講座の開催に加え,小児に特化したこどもの福祉機器展(チャレンジドフェア)を毎年開催している。「広報部」および「ニュース編集部」では,毎年の広報誌発行や紹介リーフレットを作成した。その他,常設委員会に白書委員会を設け,各都道府県士会初の試みとして,独自の白書を刊行した。
【考察】ウェルフェアでは来場者の健康に対する意識が高まり,風船バレーボール大会では参加者の社会参加の促進につながった。また,高野連への支援事業では主催側から好感触を得,公開講座では療育に携わる多職種より支持を得た。チャレンジドフェアでは参加企業や来場者から継続の要望が強い。さらに,白書作成では自治体などに公益活動をアピールできた。
【結論】公益活動を継続展開することで,県民や市民に対して理学療法(士)の職業認知度も高まってきた。今後もこれらの活動を継続発展できるよう,会員に啓蒙することが課題となる。