第50回日本理学療法学術大会

講演情報

ポスター

都道府県士会などの活動研究報告 ポスター11

士会活動2

2015年6月7日(日) 13:10 〜 14:10 ポスター会場 (展示ホール)

座長:堀秀昭(福井医療短期大学 リハビリテーション学科理学療法学専攻)

[P3-0871] 群馬県理学療法士協会学術局研修部主催学術活動の現状と今後の課題

朝倉智之1, 臼田滋2, 齊藤豊成1, 山口裕臣1, 中川和昌1, 猪熊正美1, 岩村佳世1, 小林将生1, 山路雄彦3 (1.群馬県理学療法士協会学術局研修部, 2.群馬県理学療法士協会学術局担当理事, 3.群馬県理学療法士協会会長)

キーワード:継続教育, 研修, 学術活動

【目的】
本報告の目的は,群馬県理学療法士協会学術局研修部主催の学術活動の内容や参加者の動向とその感想などをまとめ,今後の有意義な学術活動を企画する際の資料とすることである。
【活動報告】
群馬県理学療法士協会学術局研修部では,会員を対象とした学術活動を年6回企画している。開催は原則として日曜日で,種類と年間開催回数は臨床講習会(半日)2回,基礎講座と関連するテーマの症例検討会(4症例)をそれぞれ午前と午後に組み合わせて2回,技術講習会(1日)2回である。会員の参加費は,技術講習会を除いて無料である。講師は,臨床講習会は他職種に依頼することもあるが,それ以外は理学療法士である。平成20年度から平成26年度10月末までの期間の臨床講習会のテーマは,リスク管理,運動学習,神経疾患,内部障害などであり,参加者数は60名から117名の範囲であった。同期間の基礎講座・症例検討会のテーマは,画像診断,ICF概念,装具,高次脳機能障害,スポーツ障害,地域理学療法などで,参加者数は32名から117名の範囲であった。技術講習会は原則50名程度に定員を設けており,そのテーマは肩関節障害,片麻痺,認知運動療法,腰痛,呼吸・吸引,触診などであった。参加者数の動向では一定の傾向はみられず,参加者属性は平均経験年数3~6年で若年層が大多数を占め,比較的男性参加者が多い傾向であった。参加者からは毎回高い評価を得ており,今後については実技中心の研修会,認定・専門理学療法士制度ポイントが認証される研修会の開催の要望が多く挙げられた。
【考察】
研修会テーマとして若年会員向けの基本的で幅広い内容や中堅会員以上のニーズにも合わせた設定,技術講習会,認定・専門ポイント認証となる研修会増加の検討が必要である。
【結論】
継続教育・学習に果たす県士会レベルの学術活動の役割を踏まえ,学術活動の開催内容や方法についての検討が必要である。