[P3-0872] 静岡県理学療法士学会における推移と特徴
Keywords:静岡県理学療法士学会, フレッシュマンズセッション, 研究開発支援
【目的】各県士会が開催する学会または学術大会は,日本理学療法学術大会への架け橋となる若手会員の発表の機会となっている。静岡県理学療法士会においても,1990年より県学会を実施している。当県学会は,会員数に対する発表演題数および参加率が高く,士会員の積極的な学術研鑽の場となっている。そこでこれまでの県学会の推移とその特徴を検討したので報告する。【活動報告】学会の開催は東部,中部,西部の3地区が担当輪番制にて企画・運営を行っている。第7回まで隔年開催で,以降毎年開催を行っている。過去18回の県学会において演題数平均50.1題(最大123題),会員総数対発表演題数率12.2%(最大17.6%),参加者数平均406.9名(最大730名),総会員数対参加者率平均40%(最大58%)と積極的に学会参加が行われている。企画面においては症例・研究発表を中心としたプログラム構成とし,学術研鑽・向上の場となるよう努めている。経験の浅い士会員に対しては,査読段階よりサポートを行うフレッシュマンズセッションの設置や,運動器系・生活環境支援・内部障害・神経系・教育管理・研究開発支援の各専門部会による持ち回りセミナーを開催し,技術知識の提供を行っている。子供を持つ士会員が参加しやすいように保育士を依頼し託児室の設置も行っている。【考察】参加率の高さは,フレッシュマンズセッションの実施や地区輪番制により新人と中堅の地域連携が深まり,経験の浅い士会員が参加しやすい環境が作られているためと思われる。また各専門部会,特に研究開発支援部会による研究・開発支援講座やリサーチミーティングの実施により研究に対する土壌が県内に形成されていることが,演題発表への活性化へと繋がっているものと思われる。【結論】来年度は20回記念大会を予定している。静岡県士会の独自性を打ち出しながら魅力ある学会を今後も提供していきたい。