第50回日本理学療法学術大会

講演情報

ポスター

都道府県士会などの活動研究報告 ポスター12

子供への対応

2015年6月7日(日) 09:40 〜 10:40 ポスター会場 (展示ホール)

座長:北里堅二(菊南病院 リハビリテーション部)

[P3-0877] 岡山県理学療法士会と福祉機器フェスティバルが繋ぐ障がいを持つ子どもと家族の生活

羽原史恭, 荒尾賢, 國安勝司 (一般社団法人岡山県理学療法士会)

キーワード:理学療法士, 福祉機器, 子ども

【目的】岡山県理学療法士会(以下,本会)は昭和42年に活動を始め,現在では会員数1750名の団体となった。平成24年には一般社団法人となり,国民の健康に寄与するための努力を重ねている。本会は会長,副会長のもと事務局,学術局,社会局で構成されている。特に社会局は県民と本会を繋ぐ重要な役割を担っている。平成24年に社会局が主導し,平成26年度には3回目を迎えた「福祉機器フェスティバル」を振り返り,本会のあり方を考える。【活動報告】近年各地で子どもを対象にした福祉機器展示会が開催されている。岡山では本会の主催で「第1回子どもの福祉機器展示会」を平成24年に開催した。準備と運営は社会局と県内の理学療法士が行った。初めての展示会で企業の展示は28社で家族,医療職,教師など302名が訪れた。平成25年11月4日には第2回を開催した。この回から名称を「大人も子どもも来て見られぇ 福祉機器フェスティバルin岡山」とした。平成26年9月には第3回を開催し,市の後援を受けた。広い公的施設を借りることができ来場者数は380名を超えた。また企業展示ではないが,びわこ学園の「SPIDER」と電動移動遊具には多くの家族が訪れた。【考察】家族からは車椅子,ポジショニング用具,福祉車両などに実際に触れて,試すことができ満足したという声が多かった。また「SPIDER」や電動移動遊具で遊ぶ場面では,子どもの楽しそうな顔と家族のこぼれるような笑顔が印象的で,子どもたちのQOLを高めるためにも,企業の協力を得て電動移動遊具の開発を進める必要があると感じた。【結論】障がいを持ちながら岡山で生活をする子どもたちとその家族にとって,「福祉機器フェスティバル」は,様々な福祉機器を直接見て,試すことができる重要な機会である。これからも福祉機器を提供する企業と家族の間を繋ぐ「福祉機器フェスティバル」であるように本会としても努力していきたい。