[P3-0881] 女性理学療法士の会活動報告
―発足から5年間―
キーワード:女性理学療法士, 就労環境の整備, 組織的支援
【目的】
2014年6月現在,日本理学療法士協会(以下,協会)会員の39%は20~40歳代女性であり,今後これらの女性会員が結婚や出産・育児への道を辿ることによる就労継続への影響は少なくない。そこで,女性会員の実情把握と就労環境の整備のための組織的支援等を協会へ提案することを念願し,2010年「女性理学療法士の会(以下,当会)」を有志により設立した。当会の設立から5年間の活動について報告する。
【活動報告】
当会設立時に協会からの依頼を受け,「女性理学療法士就労環境調査」を実施した(結果は協会HP参照)。それらの結果を参考に当会の活動を企画し,協会の協力のもと同年に第1回研修会,2012年中堅管理者対象リカレント研修会(第2回研修会)とアンケート調査,2013年第48回日本理学療法学術大会パネルディスカッション参加と各ブロック学会での活動,2014年第49回日本理学療法学術大会ライフサポートセミナー支援,及び意見交換会等を実施してきた。
【考察】
女性にはライフイベントに伴う雇用形態や勤務先の変更と離職経験,妊娠・出産に伴う不安やリスクの高さ,福利厚生制度の認知・利用状況の低さ等の問題があり,上司を含む就労環境の整備の必要性や就労継続・復職に関する研修会等の必要性が浮び上がってきた。また管理者にはこれらの問題に限らず,職場内理学療法士数の急増と年齢構成の広がりに伴う管理・運営能力,専門性及び高いコミュニケーション力も求められている。ワーク・ライフ・バランスの必要性や理学療法士としてのキャリアデザインなどの多岐にわたる情報提供と課題が明確になった。
【結論】
設立から5年間の活動を通じて,協会が取り組むべき組織的支援等についても,いくつかの提案ができたのではないだろうか。今回の報告を機に,性別を問わず多くの会員の皆さまに当会の趣意に賛同いただき,今後の活動にご参加いただくことを心より期待したい。
2014年6月現在,日本理学療法士協会(以下,協会)会員の39%は20~40歳代女性であり,今後これらの女性会員が結婚や出産・育児への道を辿ることによる就労継続への影響は少なくない。そこで,女性会員の実情把握と就労環境の整備のための組織的支援等を協会へ提案することを念願し,2010年「女性理学療法士の会(以下,当会)」を有志により設立した。当会の設立から5年間の活動について報告する。
【活動報告】
当会設立時に協会からの依頼を受け,「女性理学療法士就労環境調査」を実施した(結果は協会HP参照)。それらの結果を参考に当会の活動を企画し,協会の協力のもと同年に第1回研修会,2012年中堅管理者対象リカレント研修会(第2回研修会)とアンケート調査,2013年第48回日本理学療法学術大会パネルディスカッション参加と各ブロック学会での活動,2014年第49回日本理学療法学術大会ライフサポートセミナー支援,及び意見交換会等を実施してきた。
【考察】
女性にはライフイベントに伴う雇用形態や勤務先の変更と離職経験,妊娠・出産に伴う不安やリスクの高さ,福利厚生制度の認知・利用状況の低さ等の問題があり,上司を含む就労環境の整備の必要性や就労継続・復職に関する研修会等の必要性が浮び上がってきた。また管理者にはこれらの問題に限らず,職場内理学療法士数の急増と年齢構成の広がりに伴う管理・運営能力,専門性及び高いコミュニケーション力も求められている。ワーク・ライフ・バランスの必要性や理学療法士としてのキャリアデザインなどの多岐にわたる情報提供と課題が明確になった。
【結論】
設立から5年間の活動を通じて,協会が取り組むべき組織的支援等についても,いくつかの提案ができたのではないだろうか。今回の報告を機に,性別を問わず多くの会員の皆さまに当会の趣意に賛同いただき,今後の活動にご参加いただくことを心より期待したい。