[P3-A-0808] 要支援・要介護者の在宅生活における転倒の現状について
Keywords:転倒, 在宅生活, 要支援・要介護者
【目的】
転倒が発生する要因は多岐にわたり,在宅では病院や施設に比べるとその要因はより一層複雑になりやすいと考えられる。本研究では在宅生活をしている要支援・要介護者の転倒状況について,10ヶ月間の前向き調査を実施した。
【方法】
当ステーションの利用者を対象とし,日常生活における転倒及び転落を調査した。調査期間は平成25年9月15日~平成26年7月14日までの10ヶ月間とした。転倒状況の確認は,本人や家族,ケアマネジャーなどの情報により転倒が判明した場合に,担当スタッフに転倒発生シートを記入してもらった。転倒発生シートは,「転倒した場所」,「転倒時の行為」,「転倒の起因」,「転倒の方向」,「転倒時の介助者」,「転倒後の立ち上がり」,「転倒の時間帯」,「転倒による怪我」について記入するものを独自に作成した。
【結果と考察】
転倒件数は95件(1回のみ転倒した者は35人,2回以上転倒した者は18人)であった。転倒した場所は「ベッド周囲」が33件,「ベッド周囲以外の屋内」が44件,「屋外」が8件であった。転倒時の行為で多かったものとして,「起居」が9件,「移乗」,「家事」が7件,「排泄」,「リーチ動作」が6件であった。転倒の起因は「ふらつき」が39件,「滑り」が7件,「つまずき」が6件であった。転倒時の介助者について「介助者はいなかった」が53件,「直接介助していないが近くにいた」が25件,「介助していた」が7件であった。転倒後の立ち上がりについて「自力で立ち上がった」が41件,「主介護者の介助」が28件,「主介護者以外の介助」が15件であった。転倒による怪我は51件であり,怪我の内訳は「骨折」が10件,「打撲や擦過傷」が41件であった。
本研究の結果,転倒件数全体の54%で転倒による怪我を受傷しており,転倒予防の対策に加え,転倒で怪我を受傷しない対策の必要性も高いことが示唆された。
転倒が発生する要因は多岐にわたり,在宅では病院や施設に比べるとその要因はより一層複雑になりやすいと考えられる。本研究では在宅生活をしている要支援・要介護者の転倒状況について,10ヶ月間の前向き調査を実施した。
【方法】
当ステーションの利用者を対象とし,日常生活における転倒及び転落を調査した。調査期間は平成25年9月15日~平成26年7月14日までの10ヶ月間とした。転倒状況の確認は,本人や家族,ケアマネジャーなどの情報により転倒が判明した場合に,担当スタッフに転倒発生シートを記入してもらった。転倒発生シートは,「転倒した場所」,「転倒時の行為」,「転倒の起因」,「転倒の方向」,「転倒時の介助者」,「転倒後の立ち上がり」,「転倒の時間帯」,「転倒による怪我」について記入するものを独自に作成した。
【結果と考察】
転倒件数は95件(1回のみ転倒した者は35人,2回以上転倒した者は18人)であった。転倒した場所は「ベッド周囲」が33件,「ベッド周囲以外の屋内」が44件,「屋外」が8件であった。転倒時の行為で多かったものとして,「起居」が9件,「移乗」,「家事」が7件,「排泄」,「リーチ動作」が6件であった。転倒の起因は「ふらつき」が39件,「滑り」が7件,「つまずき」が6件であった。転倒時の介助者について「介助者はいなかった」が53件,「直接介助していないが近くにいた」が25件,「介助していた」が7件であった。転倒後の立ち上がりについて「自力で立ち上がった」が41件,「主介護者の介助」が28件,「主介護者以外の介助」が15件であった。転倒による怪我は51件であり,怪我の内訳は「骨折」が10件,「打撲や擦過傷」が41件であった。
本研究の結果,転倒件数全体の54%で転倒による怪我を受傷しており,転倒予防の対策に加え,転倒で怪我を受傷しない対策の必要性も高いことが示唆された。