第50回日本理学療法学術大会

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ポスター

調査研究 ポスター7

地域/在宅

Sun. Jun 7, 2015 9:40 AM - 10:40 AM ポスター会場 (展示ホール)

[P3-A-0814] 当院近隣の温泉入浴施設における在宅酸素療法者の受入れ関する調査報告

岡山好男 (市立恵那病院リハビリテーション科)

Keywords:呼吸器教室, 在宅酸素療法者, 温泉入浴施設

【目的】
当院では保健所と協働して隣接した中津川市と恵那市の在宅酸素療法者を対象とした呼吸器教室を開催している。その中で参加者より「温泉などに行きたいが行けるのだろうか?」と質問があった。そこで在宅酸素療法者が近隣の温泉施設において実際に利用が可能であるか調査した。
【方法】
岐阜県東濃地域,下呂市内の日帰り可能な温泉施設44施設へ郵送にてアンケート調査を実施した。各施設へは(1)アンケートのお願い,(2)在宅酸素療法に関する簡単な説明文,(3)アンケート用紙,(4)返送用封筒を同封した。アンケート内容は①在宅酸素療法の認知度,②入浴可能の可否,③施設への来館実績,④事前連絡の必要性,⑤障がい者用の設備の有無,⑥準備してきて欲しいこと,⑦その他意見の7項目であり,回答方法は①~⑤選択式として各項目には自由記載の欄も設けた。また,呼吸器教室参加者に利用可能な施設を知って頂くために呼吸器教室での施設名の公表の可否も伺った。
【結果と考察】
結果:アンケートの返送は25施設あり,そのうちで10施設は呼吸器教室で施設名の公表の許可を得た。在宅酸素療法の認知度は52%,入浴可能な施設は28%,条件付きで入浴可能が32%であった。事前連絡が必要は28%,あったほうが有難いは40%であった。障がい者用設備は48%の施設で設置されていた。施設からの意見では「希望などは申し出て頂くと有り難い」「緊急時の連絡先を提出して頂けると有り難い」「食事内容などいろんな制限があると対応が難しい」など書かれていた。
考察:在宅酸素療法者でも温泉施設の利用は可能である。しかし施設側は在宅酸素療法者についての知識不足のためどのように対応したらよいか不安がある。緊急連絡先を施設側に知らせることで施設側の不安解消となり受け入れ可能となることもあると思われる。今後は在宅酸素療法者について理解をしてもらえるような啓蒙活動を行っていく必要性があると思われる。