第50回日本理学療法学術大会

Presentation information

ポスター

調査研究 ポスター8

地域住民への取り組み

Sun. Jun 7, 2015 10:50 AM - 11:50 AM ポスター会場 (展示ホール)

[P3-B-0825] 膝前十字靭帯損傷患者に対する教室開催の取り組み

高見悠也, 小松絵梨子, 細川智也, 鈴木智, 佐藤謙次 (船橋整形外科病院スポーツリハビリテーション部)

Keywords:ACL損傷, 教室, アンケート

【目的】
我々は2003年より膝前十字靭帯(ACL)損傷にて当院を受診した患者に対し「ACL教室」を開催してきた。2008年から教室終了後に受講者に対しアンケートを実施し,開催運営に役立てている。本研究の目的は,ACL教室の内容及びアンケート結果を報告することである。
【方法】
対象は2008年9月~2014年7月にACL教室を受講しアンケート回答を得られたACL損傷患者975名とした。開催は年4回の頻度で,開催時間は約90分とし,医師・理学療法士・トレーナーが講義を行った。まず,医師がACL損傷の病態,当院の再建術について説明し,理学療法士及びトレーナーが術後リハビリテーションについて説明を行った。終了後にアンケート用紙を配布し,その場で無記名にて回答を得た。設問は問1.医師の説明は役に立ったか,問2.リハビリ職員の説明は役に立ったか,問3.医師の説明は分かりやすかったか,問4.リハビリ職員の説明は分かりやすかったか,問5.満足度とした。各項目は5段階選択式とした。
【結果と考察】
各設問の回答率は97%であった。問1は,とても役に立った64%,役に立った33%,どちらとも言えない2%,あまり役に立たなかった1%,役に立たなかった0%であった。問2は,とても役に立った63%,役に立った35%,どちらとも言えない2%,あまり役に立たなかった0%,役に立たなかった0%であった。問3は,とても分かりやすかった57%,分かりやすかった38%,どちらとも言えない5%,分かりづらかった0.7%,とても分かりづらかった0.1%であった。問4は,とても分かりやすかった61%,分かりやすかった37%,どちらとも言えない2%,分かりづらかった0%,とても分かりづらかった0%であった。問5は,大満足40%,満足56%,どちらとも言えない4%,やや不満0.3%,不満足0%であった。結果より,各設問において好評価の回答が大部分であることから,当教室はACL損傷患者に対して有益な場となり得ると考えられる。