第50回日本理学療法学術大会

講演情報

大会シンポジウム

大会シンポジウム5

卒後教育・管理の現状と展望

2015年6月6日(土) 10:15 〜 12:05 第6会場 (ホールD7)

座長:森本榮(輝生会)

[TS-09-1] 当院における新人教育プログラムの紹介と職員管理について

沖山努 (神戸リハビリテーション病院リハビリテーション部)

当院は,3つある病棟がすべて回復期リハビリテーション病棟であり,リハビリテーションの施設基準としては,脳血管疾患等リハビリテーションと運動器リハビリテーションの2つである。また,関連施設として,介護老人保健施設を2つと訪問リハビリテーション部門も有している。
理学療法士は病院に52名,2つある老健施設に5名,訪問リハビリテーション部門に5名それぞれ配置している。365日リハビリテーションと,患者1人平均6単位以上の充実リハビリテーションを実施するため,また,介護保険領域でも訪問リハビリテーションへのニードに対応し,同時に個別加算をより多く実施するため,平成6年度より毎年5名から10名を超える新入職員を採用してきた。その結果,病院に限定した場合の職員構成は,卒後3年以内の職員が全体の38.5%を占めており,職員教育が重要な課題となっている。
職員研修の中で最も重視するのは治療技術の習得であり,職員の多くも技術研修には積極的に参加している。一方で,機能維持のための自主練習,退院に向けた環境調整や家族に対する介助指導,あるいはデイケアや訪問リハビリテーションに繋げることなども重要な業務であるが,この部分の研修が必ずしも十分出来ているとは言い難い。また,接遇研修や安全管理,感染対策といった社会人として,あるいは医療人として知っておかなければならない基本的な研修にいたっては,業務の多忙さもあって参加者を確保するのに難渋している状況にある。
今回は,当院で行っている新人教育プログラムを紹介するとともに,臨床経験3年を超えた職員の現状と管理体制を報告し,本シンポジウムでの検討材料としたい。