第50回日本理学療法学術大会

講演情報

大会シンポジウム

大会シンポジウム5

卒後教育・管理の現状と展望

2015年6月6日(土) 10:15 〜 12:05 第6会場 (ホールD7)

座長:森本榮(輝生会)

[TS-09-3] 大グループの立場から

前園徹 (上尾中央医科グループ協議会リハビリテーション部)

上尾中央医科グループ(AMG)は,病院27老健21施設のPTOTST約2,000名をどのように管理・教育していくか日々試行錯誤しております。グループ全体では,運動会,バレーボール大会などの行事において,団結と連帯をつくり,学会や研修会で業務推進のための教育をして,会議において企画・運営・対策をたて事業を進めています。
業務拡大のために,スタッフ増員と教育は欠かせない。業務拡大を図りつつ,コンプライアンスの順守チェックと指導教育です。
リハ部の企画・提案が,本部内の会議を通して,各病院・施設へ徹底できること。例えば,老健の中でのリハ部門の発言力を高めるために5役(施設戦略会)を設置し,メンバーにリハ科の長を位置つけるとか,経営参画できる体制があります。老健施設においても業務拡大のもと平均PTOTST数20名を実現しています。
教育・研修については,例えば訪問リハを拡充しようとすると必要な知識・技術の教育が必要となります。業務上必要な研修は,勤務扱いになるので,指定して教育ができることです。また,多職種(看護,介護,ケアマネ,相談員など)との連携した研修会(回復期リハ,訪問系サービス,入所サービス)を企画し,業務改善にも取り組んでいます。
専門性の向上ばかりでなく,部門のリーダーには,「部下育成力」「役割認識力」「実行力」「目標達成重視力」等,強力なリーダーシップが求められることから,様々な職種に人材開発部よりノン・テクニカルスキルである「役割認識・モチベーションアップ研修」が提供される。管理ツールソフトがあり,各職場での管理に生かし,本部でも各データを管理分析し現場指導に役立てています。教育に関しては,ラダーが構築されている病院施設があるが,26年度からの3年間ですべての病院施設で仕組みができるように進めています。