ライフサイエンス 若手2

[1406-08-02] リアルタイムRIイメージングとイオン電極法を相補的に用いたシロイヌナズナ根からのナトリウムイオン排出部位の検討

〇小倉 尚晃¹、杉田 亮平¹、小林 奈通子¹、Lana Shabala²、Sergey Shabala²、中西 友子^3,1、田野井 慶太朗¹ (1. 東京大学、2. University of Tasmania、3. 星薬科大学)

植物は体内のナトリウムイオン（Na⁺）を根から排出する機能を備えているが、排出のメカニズムは未解明である。本研究では、シロイヌナズナで同定されたNa⁺輸送体SOS1に着目し、SOS1欠損株と野生型株でNa⁺の体内動態が異なることを、リアルタイム放射性同位体イメージングシステム（RRIS）を用いて示した。さらにイオン電極法（MIFE）を用いて、このNa⁺動態の違いが根からのNa⁺排出能の違いによるものであることを示し、Na⁺が排出されている根の部位を特定した。