第58回アイソトープ・放射線研究発表会

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ポスター発表

ポスター発表

[18001-26-01] エックス線照射による膜脂質過酸化に対するドパミンの影響

〇加藤 信哉1、桑田 啓子2 (1. 三重大学アイソトープ医学部実験施設、2. 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所)

キーワード:ドパミン、リポソーム、エックス線


放射線による生物影響のターゲットは主にDNAであるが、この他に膜脂質過酸化を起点とするものがあるとされる。ドパミンは自動酸化により活性酸素を生成しつつo-キノンや鉄のリザーバーでもあるメラニンへと変化して、神経細胞の膜脂質過酸化を引き起こす。脳腫瘍の治療では放射線療法が用いられているが、放射線照射下におけるドパミンの膜脂質過酸化に対する影響については十分に解明されていない。本研究では不飽和脂質を含む脂質膜モデル(リポソーム)を用いて、これにドパミンを添加してエックス線照射を行い、膜脂質過酸化に対するドパミンの影響を調べた。