第58回アイソトープ・放射線研究発表会

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ポスター発表

[18001-26-18] 放射線誘発線維症に関与するmiRNAの機能解析

〇矢野 博之1、濱中 良志2,3、矢野 真美2、樋田 真理子2、松尾 哲孝2、吉岡 秀克2,4 (1. 大分大学全学研究推進機構、2. 大分大学大学院医学系研究科、3. 大分県立看護科学大学、4. 新別府病院)


放射線は医学的に広く利用されているが、肺や皮膚等の種々の組織や臓器に生じる線維化(Radiation-induced fibrosis; RIF)が懸念される。RIFは、放射線による細胞外マトリックス(ECM)の過剰な蓄積の結果と考えられているが、RIFプロセスを促進する細胞内シグナル伝達や遺伝子発現に関わるメカニズムについて充分には解析されていない。また、非コードRNAの一つであるmicroRNA(miRNA)が、翻訳の阻害やmRNAの分解を起こし、転写後の遺伝子発現調節に関与することが報告されている。RIFプロセスにおいても転写後の遺伝子発現調節因子としてmiRNAが重要な役割を担うことが示唆され、本発表では、RIFプロセスに関連し、ECM主成分であるコラーゲンを対象とした放射線による発現の変化、さらに転写後の遺伝子発現調節に関わるmiRNAについて調べた。