第58回アイソトープ・放射線研究発表会

講演情報

一般講演

東京電力福島第一原子力発電所事故関連 大気・海洋・土壌・生態系

2021年7月7日(水) 10:35 〜 11:20 第4会場

座長:塚田 祥文(福島大・環境放射能研)

10:50 〜 11:05

[19002-04-02] 10年間の海洋分散シミュレーションによる福島第一原子力発電所起源放射性セシウムの海洋中挙動把握

〇津旨 大輔1、坪野 考樹1、三角 和弘1、立田 穣1、三浦 輝1、青山 道夫2 (1. 電力中央研究所、2. 筑波大学)


福島第一原発敷地からの直接漏洩は大幅に減少したものの、引き続き継続している。海洋分散シミュレーションを2020年9月まで延長した。年平均表層放射性セシウム濃度分布の観測結果とシミュレーション結果は、よく一致した。敷地からの直接漏洩の影響が大きいが、特に2019年10月の豪雨時には、河川からの粒子態による放射性セシウムの供給の影響が大きいことが示唆された。