第58回アイソトープ・放射線研究発表会

講演情報

若手優秀講演賞

東京電力福島第一原子力発電所事故関連 若手

2021年7月7日(水) 14:20 〜 15:50 第4会場

座長:二瓶 直登(福島大)

15:35 〜 15:50

[19007-12-06] 低線量被ばくをした野生動物の歯を用いた被ばく線量推定

〇光安 優典1、岡 壽崇2,3,1、高橋 温4、小荒井 一真2、木野 康志1、奥津 賢一1、関根 勉3,1、山下 琢磨3、清水 良央5、千葉 美麗5、鈴木 敏彦6、小坂 健5、佐々木 啓一5、漆原 佑介6、鈴木 正敏7、福本 学8,9、篠田 壽5 (1. 東北大理、2. 原子力機構、3. 東北大高教機構、4. 東北大病院、5. 東北大歯、6. 東北大医、7. 東北大災害研、8. 東京医大、9. 東北大加齢研)


福島原発事故によっておきた環境汚染による被ばくは、これまで知見の少ない領域である。我々は野生動物を用いて生体への影響調査を行っている。行動履歴の不明な野生動物の被ばく線量を推定するために、被ばく量に依存して歯の中に生成、蓄積されるラジカルを電子スピン共鳴(ESR)測定にて測定する手法に着目した。現在、動物の低線量被ばくに適用させるため改良した新手法を開発しており、現段階での測定精度と実際の推定線量被ばく線量について報告する。