第58回アイソトープ・放射線研究発表会

講演情報

一般講演

人体影響

2021年7月8日(木) 16:00 〜 16:15 第2会場

座長:平山 亮一(量研・量医研)

16:00 〜 16:15

[2407-07-01] 放射線誘発DNA損傷の捕捉剤による選択的な防護効果と含水率による違い

〇于 暠1、近藤 勇佑1、藤井 健太郎2、横谷 明徳2、山下 真一1 (1. 東大・院工、2. 量研・量子生命科学)


放射線誘発DNA損傷における直接作用と間接作用の寄与は、DNA試料の含水率で決まる。含水率を制御してX線照射を行い、鎖切断や塩基損傷などのDNA損傷の収率を評価した。DNA損傷の検出にはアガロースゲル電気泳動法を用いた。微量薬剤の添加による影響の検討を視野に入れ、捕捉剤フリーの高純度DNA試料を用いた。捕捉剤を含む試料での報告との比較から、捕捉剤ごとにDNA損傷を選択的に防護することが示された。