11:05 AM - 11:35 AM
[29001-01-01] α線内用療法のための検出器開発
α線内用療法の研究を進めるためには、生体内のα線放出核種濃度を測定できる検出器開発は重要である。α線は飛程が短いため、体外から直接α線を測定する方法は現状存在しない。しかしα線放出核種は同時にガンマ線やX線を放出する場合が多いので、それらを検出することとで体外からのイメージングが可能な場合もある。α線を直接イメージングするには、切片を作って検出器表面に張り付け、撮像するオートラジオグラフィが一般的であるが、ファンバー状の検出器を被検体に差し込み、α線を直接検出する方法も開発されている。本講演では、これまでに開発した種々のα線検出器を紹介するとともに、α線イメージング装置の評価方法や、取り扱いが困難な非密封のα線放出核種の代わりに自然界に存在するポロニウムをイメージングや性能評価に利用する方法、ラドンなど気体のα線放出核種の検出方法なども紹介する。