実行委員長ご挨拶
第84回分析化学討論会開催ご挨拶

第84回分析化学討論会
実行委員長 前田耕治
京都工芸繊維大学
2024年の分析化学討論会では,初夏の風薫る京都で皆さまをお待ちいたします.京都の5月は,葵祭や今宮祭など伝統行事も多く,多くの寺社で春の特別拝観も行われます.いずこも国内外の観光客がひしめく昨今ですが,人出が少ないところでも随所で京都を感じることができますので,学会のついでに新緑の京都をお楽しみください.
討論会会場は京都工芸繊維大学松ヶ崎キャンパスとなります.同キャンパスは,JR京都駅から市営地下鉄で20分の「松ヶ崎駅」から徒歩数分に位置します.駅から地上に上がると,眼前には五山の送り火の一つ「妙法」が広がります.キャンパスの東側には高野川が流れ,下流では加茂川と合流します.合流地点のいわゆる鴨川デルタには京阪電車「出町柳駅」があり,そこから比叡山と高野川の桜並木を楽しみながら,バスあるいは散策で来場していただくことも可能です.
今回の討論会では,講演分類を一新して,年会との差別化を図ることにしました.これまで分析方法と分析対象が混在していた講演分類を,分析対象のみで構成することにしました.これにより,今まで会場を同じくすることがなかった参加者が顔を合わせて,刺激的な討論が生まれることを期待します.
また,この討論会では,以下の5つの討論主題を設けることにしました.「文化財をはかる,なおす,まもる分析化学」,「環境調和・資源循環型社会の創生と分析化学」,「ものづくりを支える分析化学」,「宇宙と分析化学」,「生命の活動を知る分析化学」です.これらのテーマに関係する皆さまには,ぜひ討論主題を選択していただき,依頼講演者とともに活発な討論を盛り上げていただきたいと存じます.
参加者の交流の場となる懇親会は,河原町御池のホテルオークラ京都で準備しています.同会場は,地下鉄「京都市役所前駅」に直結しており,改札口からそのままアクセスしていただけます.京都酒造組合に属する酒蔵から取り寄せた日本酒も多数用意していますので,参加者どうしの懇談の潤滑油にしていただければと存じます.
最後になりますが,本討論会開催に多大なる協力をいただいている,国立大学法人京都工芸繊維大学はじめ多くの企業,団体,個人に,実行委員会を代表して深く感謝申し上げます.
2023年12月吉日