会長挨拶
日本応用糖質科学会
会長 西尾 俊幸
日本大学 生物資源科学部 教授
会長 西尾 俊幸
日本大学 生物資源科学部 教授
皆様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます.平素は(一社)日本応用糖質科学会に格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます.
当学会は,澱粉を始めとする各種糖質の科学および関連する酵素の科学の進歩を図り,科学,技術および関連産業の発展に寄与することを目的に,1952年に「澱粉工業会」として設立されました.その後,1972年に「日本澱粉学会」に,また,対象とする糖質科学分野の広がりを受け,1993年に「日本応用糖質科学会」と改称しました.さらに,2015年7月には法人化の手続きを行い,「一般社団法人 日本応用糖質科学会」として新たにスタートし現在に至っております.発足当時から,企業,大学,公的研究機関等に所属する幅広い研究者・技術者との密接な協力のもとに,基礎だけでなく実用面からも学術的な研究活動を続けて社会に貢献しております.また,本学会は、全国に7つの支部を有しており,各支部も活発に活動を行い地域に貢献しております.
当学会では,その事業の一環として毎年9月に年次大会を開催し,会員の研究成果を発表することで糖質科学の分野に新しい情報を発信しております.昨年は,本学会の創立70周年を記念する節目の大会を東京にて対面で開催いたしました.70年間積み重ねてきた英知を基盤として,これからも応用糖質科学の分野の学問・研究を未来に向けて発展させ社会に貢献していきたいと思います.
本年は,改めて未来に向け踏み出す一歩となる大会を15年ぶりに沖縄の地で行います.本大会を成功させるべく,現在,大会実行委員会の皆様が一丸となって準備を進めているところです.長く続いたコロナ禍の影響で様々なことに制限がかかってきましたが,沖縄大会が開催される頃は以前の状態に戻っているのではないかと思います.これまでの沈みがちな気分を,美ら海に囲まれた美ら島・沖縄の青空の下で払拭させていただきたいと思います.本大会では多くの研究成果の発表がなされ,そこでは活発な質疑応答が行われ,また,会場ではマスクなしで皆様の話し声と笑い声が飛び交うようになることを願っております.皆様におかれましては,沖縄大会へのご参加を何卒よろしくお願い申し上げます.
最後になりましたが,皆様のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます.
