会長挨拶
公益社団法人 日本麻酔科学会北海道・東北支部 第7回学術集会開催にあたって
公益社団法人 日本麻酔科学会北海道・東北支部 第7回学術集会を2017年9月1日(金)に秋田キャッスルホテルにて開催できますこと誠に光栄に思っております。会場は秋田駅西口から徒歩5分に位置し、風光明美な千秋公園や藤田嗣治の作品を多数鑑賞できる県立美術館が隣接しております。これまで本学術集会は北海道と東北地方交互に6回行われてきましたが、この度、東北地方での開催は4回目となります。旧日本麻酔学会東北地方会も含めますと、私の担当は3回目となります。
さて、今回のテーマは「今こそ温故知新」とし、先人の偉大な功績を顧み、現在の私どもの立ち位置を再確認して、新たな展望を探ることを主眼としました。今回の開催地である秋田市では1971年、秋田大学医学部附属病院に麻酔科が創設され、渡部美種初代教授ならびに鈴樹正大二代目教授は臨床麻酔および集中治療、特に小児麻酔管理や人工呼吸管理などの発展にご尽力され、第3代目の私は交感神経アルファ2受容体作動薬の臨床応用や脳蘇生に関する基礎研究などに関って参りました。また、秋田県では長年にわたり心肺蘇生の教育・啓発活動に関して各方面からの多大なご尽力があり、また脳血管疾患の撲滅を目指し約半世紀前から脳血管研究センターを設立するなど、全国でも先駈けて脳血管疾患の治療ならびに研究を推進してきた経緯があります。
現在、学術集会の開催に向け鋭意準備を進めておりますが、本学術集会では特別講演、教育講演、会長講演、周術期管理チームセミナー、共催セミナー、専門医共通講習、ならびに一般演題の応募を企画しております。なお、一般演題の募集期間は2017年6月1日(木)正午〜7月14日(金)正午を予定しております。詳細はこちらのホームページにて随時ご案内いたします。多くの演題のご応募と皆様のご参加をお願い申し上げます。
学術集会開催の9月初旬、例年ですと秋田県内では盛夏が過ぎ、徐々に秋の気配が漂う季節となり、夏の疲れを癒すには絶好の観光期となります。学会の終了後には秋田の風物、伝統文化ならびに味覚を堪能され、有意義な学術集会となりますことを祈念しております。