[1H1-OS-13a] 人狼知能と不完全情報ゲーム(1)

[1H1-OS-13a-05] 進化シミュレーションを用いたエージェントにおける情報共有の分析

〇汪 博豪¹、大澤 博隆¹、佐藤 健² (1. 筑波大学、2. 国立情報学研究所)

キーワード：マルチエージェントコミュニケーション、人狼知能、進化シミュレーション

我々人間は特定の人と情報を共有するため，言語の裏の意味を創り出し情報共有の手法を持っている．本研究は，上記の手法が，エージェント同士のコミュニケーションにおいて発生すると考え，人工知能やエージェントなどの様々な研究で用いられている人狼ゲームの3人バージョンを定義し，進化シミュレーションを用いてエージェントにおける情報を共有する手法を調べた．人狼ゲームにおける占い師の発話内容に裏の意味を持つと考えていた戦略を「不合理的」な戦略と呼び，村人が「不合理的」な戦略を用い，ゲームを勝利した場合は，上記の手法が発生したと考え，シミュレーションの結果分析を行った．その結果により，エージェントのコミュニケーションにおいて，上記の手法が発生することを確認できた．全エージェント進化させる条件で，エージェントにおいては人間と同じく，言語が進化する過程が発見できた．