2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

講演情報

口頭発表

オーガナイズドセッション » [オーガナイズドセッション] OS-15 実社会問題へのチャレンジ

[1O3-OS-15b] 実社会問題へのチャレンジ(2)

2018年6月5日(火) 17:20 〜 19:00 O会場 (2F 開聞)

18:40 〜 19:00

[1O3-OS-15b-05] 3DCGを用いた介護施設における生活行動学習用データの生成

北村 光司1、本村 陽一1、西田 佳史1、〇岩澤 朋也2、江島 正将2、廣瀬 英志3 (1. 産業技術総合研究所、2. IMAGICAイメージワークス、3. IMAGICA)

キーワード:学習用データの生成、介護、3DCG

実問題に適用可能な人工知能技術を作るには,データが最も重要で,質の高いデータをいかに整備できるかが課題であり,質の高いデータを整備しにくい対象には人工知能技術を適用しにくい.そのようなAI技術が適用しにくい対象の1つに,介護現場での傷害予防や介護支援がある.介護現場で事故が起きたことを検出したり,身体や認知機能の変化を検出したり,といった現場の環境を見守って介護を支援するような試みはあまり行われていない.その理由は,介護現場の環境やそこにいる高齢者は多様であり,様々な状況に対応可能なほど十分なデータを収集することが困難なためである.特に,事故は日々頻発するわけではないため,データの収集が難しい.また,状況のデータ取得方法としては最も情報量が高い画像データは,プライバシーの問題があり,容易にデータを整備できるものではない.

本研究では,この問題を解決するためのアプローチとして,介護現場やそこで起きる動作や事故を,CGで再現し,その映像を機械学習に用いる,アプローチを提案する.本稿では,試みについて述べる.