2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

講演情報

口頭発表

一般セッション » [一般セッション] 3.データマイニング

[1P2] データマイニング-データマイニング応用(2)

2018年6月5日(火) 15:20 〜 17:00 P会場 (4F エメラルドロビー)

座長:原 聡(大阪大学)

15:20 〜 15:40

[1P2-01] 軌跡の直接操作に基づく時系列データの視覚的分析支援インタフェースの設計と評価

〇高見 玲1、高間 康史1 (1. 首都大学東京)

キーワード:視覚的分析、情報可視化、ヒューマン・コンピュータ・インタラクション

近年, 様々な分野において時系列的特徴を持つデータが普及している. これらのデータからの知識形成のため, 視覚的分析インタフェースが研究されている. 本稿では, 可視化対象の操作結果に基づき, 背後に存在するモデルやパラメータを操作し, ユーザにフィードバックするアプローチに着目する. しかし, 時系列データに対してこれらのアプローチを適用する場合に, データ自身の変化とユーザ操作による変化の時間軸上での衝突や, 時間軸と空間軸の間におけるインタラクションの衝突, 異なる可視化手法間のトレードオフの存在が問題点として想定される. これらの問題点を解決するために, 本稿では. データの時間的変化を空間上に表現できる軌跡表現に着目する. そして, アニメーションで時系列を表現する散布図上で軌跡を直接操作することnにより, データの特徴把握や知識形成を支援するインタフェースを提案する. 提案インタフェースではアニメーションの再生/静止モードに基づく適用操作の分岐を採用する. プロトタイプインタフェースに対するユーザ実験の結果より, 上述の問題点の解消や, 提案インタフェースの視覚的分析における有効性を示す.