2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

講演情報

口頭発表

一般セッション » [一般セッション] 3.データマイニング

[1P2] データマイニング-データマイニング応用(2)

2018年6月5日(火) 15:20 〜 17:00 P会場 (4F エメラルドロビー)

座長:原 聡(大阪大学)

16:20 〜 16:40

[1P2-04] 顧客の知覚における品質ブランドイメージを形成する要因の検証

〇加藤 拓巳1、津田 和彦2 (1. 本田技研工業株式会社、2. 筑波大学)

キーワード:品質ブランドイメージ、意味的価値、自然言語理解、ランダムフォレスト、不均衡データ

企業は,目指すブランドイメージを獲得するために,ブランドを資産として管理するためのさまざまな活動を展開している.しかし,実際には,企業はイメージの獲得に必要な要素を明確に把握できていないがために,一貫性のないプロモーションを展開するケースが散見される.そこで,本研究では,あいまいかつ複雑と称される「品質」というブランドイメージを対象に,そのグローバル共通の形成要因を定量的に検証した.品質は,性能や耐久性などの客観的価値(機能的価値)だけでなく,美しさや知覚される品質などの主観的価値(意味的価値)も含むと言われている.近年,AppleやSamsung等の意味的価値の高い企業が出現しており,当該価値は製造業における競争力の主要な源泉とみなされている.この研究によって,企業は目指すブランドイメージを取得するために必要な要素を不明瞭にすることなく,効果的な意思決定に寄与すると考えている.