2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

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口頭発表

一般セッション » [一般セッション] 11.ロボットと実世界

[2A3] ロボットと実世界-深層学習のロボット応用

2018年6月6日(水) 15:20 〜 17:00 A会場 (4F エメラルドホール)

座長:稲邑 哲也(国立情報学研究所)

16:20 〜 16:40

[2A3-04] 生活支援ロボットにおけるGenerative Adversarial Netsを用いた曖昧な指示の理解

〇杉浦 孔明1、マガスーバ アリー1、河井 恒1 (1. 国立研究開発法人 情報通信研究機構)

キーワード:深層ニューラルネットワーク、マルチモーダル言語理解、Generative Adversarial Nets、生活支援ロボット、曖昧性

本研究の対象は,日常環境でユーザに指示された物体を適切な場所に移動させるタスクを行う生活支援ロボットである.特に,「ペットボトルを片付けておいて」等の曖昧な命令のマルチモーダル言語理解を扱う.具体的には,曖昧な命令を入力として,ロボットがオブジェクトを置く対象領域の尤度を予測する手法を提案する.提案手法では,マルチモーダル入力から潜在表現を抽出し,Generative Adversarial Nets (GAN)によるデータ拡張と分類を同時に行う.ロボティクスにおいては教師データ収集が高コストであるので,Deep Neural Netork (DNN)における精度向上においてデータ拡張が重要な役割を果たし得る.実世界状況と曖昧な指示を収集して構築したデータセットにおいて,提案手法とベースライン手法を比較した評価実験について述べる.