2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

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オーガナイズドセッション » [オーガナイズドセッション] OS-21 人工生命の新展開: 進化・創発・ウェブ計算

[2D3-OS-21b] 人工生命の新展開: 進化・創発・ウェブ計算(2)

2018年6月6日(水) 15:20 〜 16:40 D会場 (4F カトレア)

15:40 〜 16:00

[2D3-OS-21b-02] ソーシャルタギングにおけるタグ出現数のゆらぎ

〇西川 仁將1、岡 瑞起1、橋本 康弘2、池上 高志2 (1. 筑波大学、2. 東京大学)

キーワード:ソーシャルタギング、ソーシャルメディア

多くのソーシャルネットワーキングサービスは,ユーザがタグと呼ばれる任意の文字列を付与することで投稿されるコンテンツを管理するソーシャルタギングシステムを採用している.ソーシャルタギングに用いられる語彙は多様であり,新しい語彙が生み出されるメカニズムについて様々な研究がなされている.サービス全体をみるとソーシャルタギングシステムの振る舞いは概ねYule-Simon過程で説明できる.しかしながら,個々のタグの累積出現回数に注目してみると,Yule-Simon過程が予測する値から逸脱するタグが存在して,Yule-Simon過程ではその逸脱の分布が指数関数的減衰を示す.しかし,実際のサービスからはYule-Simon過程では捉えきれない大きさの逸脱をもつタグが多く存在することがわかっている.そこで本研究では実データにおけるYule-Simon過程からの逸脱の大きさを確認し,Yule-Simon過程を拡張したモデル,FILOモデルを提案し比較した.結果として,FILOモデルは実データにより近い振る舞いを再現することができた.