2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

講演情報

口頭発表

オーガナイズドセッション » [オーガナイズドセッション] OS-4 Well-being Computing

[2F2-OS-4a] Well-being Computing(1)

2018年6月6日(水) 13:20 〜 15:00 F会場 (4F ガレリア)

14:20 〜 14:40

[2F2-OS-4a-04] 健康促進に向けたサーカディアンリズムに着目した睡眠とストレスの分析

〇髙野 諒1、長谷川 智1、梅内 祐太1、辰巳 嵩豊1、髙玉 圭樹1、志牟田 亨2、家邉 徹2、松本 英雄2 (1. 電気通信大学、2. 村田製作所)

キーワード:睡眠段階推定、ストレス

本論文は,睡眠とストレスについてのデータから被験者の身体的・精神的な健康状態を日常的に把握し,これらの被験者の健康状態を良好な状態を保つための方策を提示するシステムを構築するために,その基礎となる睡眠とストレスの関係性を明らかにすることを目的としている.この目的のために,被験者のサーカディアンリズムを「夜中に測定された睡眠段階」と「日中に測定されたストレスの大きさ」という測定時間帯の異なる2つのデータを結びつけるための新たな指標として焦点を当て,これら3種類のデータ(睡眠段階・ストレスの大きさ・サーカディアンリズム)の間の関係を明らかにするための分析方法を提案した.この観点からの分析方法の有効性を確認するため,15日間の被験者実験を実施した.測定結果から,睡眠段階,ストレス度,サーカディアンリズムパターンの良し悪しについての指標を算出し,これら3つの指標を包括的に分析することにより,以下のような知見が得られた.(1)これらの3つの指標は,同様の傾向,もしくは真逆の傾向で推移しており互いに影響を及ぼしていること.(2)それらの傾向は,被験者によって書かれた日誌の内容と一致していること.