2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

講演情報

口頭発表

オーガナイズドセッション » [オーガナイズドセッション] OS-10 農業とAI

[2G3-OS-10c] 農業とAI(3)

2018年6月6日(水) 15:20 〜 16:40 G会場 (5F ルビーホール飛天)

15:40 〜 16:00

[2G3-OS-10c-02] 大豆の生育情報を自動取得する画像センシング手法の開発

Single Shot MultiBox Detectorの導入

〇大村 和暉1、八幡 壮1、小澤 誠一1、大川 剛直1、村上 則幸2、辻 博之2 (1. 神戸大学、2. 北海道農業研究センター)

キーワード:物体認識、スマート農業、ディープラーニング

近年の国内農業では,人口減少・高齢化による農業従事者の減少が問題になっている.それに伴って技術・知識が継承されなくなることが懸念されており,生産力向上のために熟練者のノウハウを継承させることが課題となっている.その解決策として,農業にICTを導入した「スマート農業」が注目を浴びている.スマート農業は,農作物や生育環境の情報をセンサーやカメラなどから取得し,そのデータをもとに適切な栽培条件を自動で制御することで,収量の増加と農作業の効率化・自動化を目的としている.これにより,熟練者のノウハウを引き継がずとも効率的な生産が可能となる.スマート農業では,花や子実の検出データは収量と密接に関係しており,生育情報として非常に有用である.そこで本論文では,農作物として大豆を対象とし,屋外圃場で得られた画像からそれらを検知するシステムを提案する.今後動画に対しても適用可能なシステムを目指していくため,高速な認識が可能であるSingle Shot MultiBox Detectorを使用した.これにより,速度を保ちながらの部位検出が可能になった.