2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

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近未来チャレンジセッション » [近未来チャレンジセッション] NFC-3 卒業③:コト・データベースによるモノ・コトづくり支援

[2K3-NFC-3a] 卒業③:コト・データベースによるモノ・コトづくり支援(1)

2018年6月6日(水) 15:20 〜 17:00 K会場 (3F あじさい・もくれん)

座長:西村 拓一(産業技術総合研究所)

15:40 〜 16:00

[2K3-NFC-3a-02] ギター奏法オントロジーを用いた指導者間の知識共有・獲得

〇飯野 なみ2,3、西村 悟史2、西村 拓一2、福田 賢一郎2、武田 英明1,3 (1. 国立情報学研究所、2. 産業技術総合研究所、3. 総合研究大学院大学)

キーワード:ギター奏法オントロジー、知識共有、知識獲得

音楽分野において,演奏家や指導者が持つ知識は重要な資産であり,それらを正しく記述し提供することで学習や指導を支援できる.中でも,クラシックギターは演奏に関する知識や学習プロセスの標準化がなされておらず,演奏者ごとの技能の差が大きい.指導現場においては,指導者間の知識共有がなされず,基礎的な技術でさえ共通の教授法が確立されていない.そこで本研究では,指導者間の知識共有・獲得を目的としてクラシックギターの奏法オントロジーを構築する.先行研究で取り組んだ目的指向知識を一次情報として,オントロジーに基づいた構造化を行う.そして構築したオントロジーに対するヒアリング調査から,知識共有・獲得の有用性と,指導現場への応用に向けた今後の展望について述べる.