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[3B1-OS-22a-05] 細胞力を高める身心一体科学(1)
触覚が生み出す体幹制御とオートポイエーシス能の発達
キーワード:身心一体科学、感性の言語化、記号表象、触覚、味覚、嗅覚、近感覚
「身心一体科学」は、重力場で創発した重心制御する細胞を範とし、自分自身の「からだ」を、細胞生命適応科学や脳科学から説明し、同時に「自身のからだを使って、やってみて観察・評価し、気づきも含めて言語化する新しい科学(教育・研究)」領域である。身心一体科学における、細胞の自律制御モデルは、オートポイエーシス典型例とも言える中心体と接着点間の自律的重心制御を担う細胞の微小管ダイナミクスである。人は、これを学習することでオートポイエーシス能が身につくとの仮説をたてた。体幹制御学習プログラムは2通りであり、一つは立位での太極拳動作のポイントである重心制御を誘導する方法であり、二つ目は、体幹を構成する筋群の臥位での適切な稼動方法の学習である。力の支点としても機能する触覚作用点は、前者では両足の足掌、後者では背部であり、これらはそれぞれの姿勢における支持基底面として機能する。今回は、後者の臥位体幹体操を紹介する。臥位姿勢で両手を用いて、腹部を触り、押し、感じたら押し返す動作を腹部一面に亘って行う。30-80歳代の30人が1週間行い、上体起こし等が有意に改善しただけでなく日常生活動作への浸透が見られた。