2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

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オーガナイズドセッション » [オーガナイズドセッション] OS-7 「プロジェクション科学」の展開と発展

[3D1-OS-7a] 「プロジェクション科学」の展開と発展(1)

2018年6月7日(木) 13:50 〜 15:30 D会場 (4F カトレア)

13:50 〜 14:10

[3D1-OS-7a-01] フルボディー錯覚における自己身体のプロジェクション

〇湯本 淳史1、大竹 英治2、嶋田 総太郎2 (1. 明治大学大学院、2. 明治大学)

キーワード:フルボディー錯覚、身体所有感、運動主体感

フルボディー錯覚(full body illusion:FBI)とは、自分の身体と同期しているアバターに対して身体所有感と運動主体感を感じる錯覚である。本研究では、被験者の動きと同期して動くアバターを使ってFBIの生起を調査した。被験者は、アバターが道路を歩いている仮想現実空間の映像を見ながらその場で足踏みを行った。アバターの1人称視点または3人称視点の映像が呈示された。実験の結果、被験者は、1人称視点と3人称視点において、自分の動きに同期して動いていたアバターに対して身体所有感と運動主体感を感じていたことが分かった。本研究の結果は、自分の身体の動きと同期して動くアバターに対して自己身体を投射(プロジェクション)できることを示唆する。