2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

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オーガナイズドセッション » [オーガナイズドセッション] OS-25 人工知能と倫理

[3H1-OS-25a] 人工知能と倫理(1)

2018年6月7日(木) 13:50 〜 15:30 H会場 (10F スカイホール)

13:50 〜 14:10

[3H1-OS-25a-01] 日米欧の地域特性に着目したAI倫理ガイドラインの比較

〇上村 恵子1、小里 明男1、志賀 孝広1、早川 敬一郎1 (1. (株)豊田中央研究所)

キーワード:人工知能、倫理、ガイドライン、地域特性

本研究では国内外における人工知能(AI)技術の倫理、法、社会的課題(ELSI)検討団体が報告したガイドラインや提言について、特徴や相違点を整理し、各国および地域の国民性と関連付けて考察した。日・米・欧の各地域で発行されたガイドラインを対象として、頻出する語句や項目に着目して特徴を整理すると、日本のガイドラインでは研究者倫理や技術面の原則が中心であることに比べ、欧州では人の権利や責任に重点を置き、米国では自律型兵器の長期的なリスクにも積極的に言及しているなど、特徴の違いがみられた。これは、各国の宗教観やルール作りに対する考え方などの国民性や価値観の違いから生じるものと推察される。今後、国際的な議論において協調が求められる中で、このような価値観や考え方の違いをふまえ、より深い相互理解が求められると考える。