2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

講演情報

口頭発表

一般セッション » [一般セッション] 7.エージェント

[3J2] エージェント-マルチエージェント(2)

2018年6月7日(木) 15:50 〜 17:30 J会場 (2F ロイヤルガーデンB)

座長:金森 亮(名古屋大学)

16:30 〜 16:50

[3J2-03] ソシオン理論に基づいた学級集団ネットワークと学級内SNSのモデル化

〇内藤 昂佑1、加藤 昇平1,2 (1. 名古屋工業大学 大学院工学研究科情報工学専攻、2. 名古屋工業大学情報科学フロンティア研究院)

キーワード:マルチエージェントシミュレーション、ソシオン理論、ネットいじめ

近年,若者の間でSNSが流行しており,青少年のインターネット利用率も
年々増加している.一方,マスメディアでは「いじめ問題」や
「学級崩壊」など,教育現場での問題が多く取り上げられており,
平成28年度のいじめの認知率は過去最大となっている.
その中で,SNSの流行に伴い「ネットいじめ」という社会問題が生まれた.
本稿では,いじめの増加とSNSの関連を
解明することを目的として,学級集団と学級内のSNSをモデル化し
マルチエージェントシミュレーションにより実験を行った.
ネットワークモデルにソシオン理論,コミュニケーションモデルに
ハイダーのバランス理論を使用した.実験の結果,
SNSを使用することで一定数のエージェントの友人が増加した.
一方,小数のエージェントに排斥が集中する結果となった.
SNSを導入したことで,エージェントが情報共有を行い,
同調することで,いじめが発生すると考えられる.
今後は,いじめの増加とSNS使用率増加の相関に関して
分析を行っていく.