[3Pin1] インタラクティブ(1)

[3Pin1-19] 状態空間モデルを用いたWikipediaからの雑談対話システム用発話文の獲得

〇松本 知己¹、酒井 正人¹、中野 幹生² (1. 株式会社 Nextremer、2. 株式会社 ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン)

キーワード：雑談対話システム、自然言語処理、状態空間モデル

本稿では, Wikipediaの記事から, 特定ドメインの雑談対話システム用の発話候補文を獲得する方法を提案する. 先行研究では, 特定ドメインに関するWikipediaの記事から抽出した文を口語体へ加工した後, 文の対話システムへの使用可否判別を行う手法が提案されている. 使用可否判別は, 記事上の文の位置情報を特徴量としたロジスティック回帰判別モデルにて行っていた. そこで我々は, 先行研究で提案された判別モデルの, ベイジアンアプローチによる状態空間モデルへの拡張を提案する. 検証の結果, 我々が提案したモデルの方がより高精度な文の使用可否判別が可能であることが分かった.