2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

講演情報

口頭発表

一般セッション » [一般セッション] 7.エージェント

[4J1] エージェント-ヒューマンエージェントインタラクション(1)

2018年6月8日(金) 12:00 〜 13:40 J会場 (2F ロイヤルガーデンB)

座長:寺田 和憲(岐阜大学)

12:20 〜 12:40

[4J1-02] 弁別性の実装による擬人化エージェントへの信頼感の向上

〇松井 哲也1、山田 誠二2,3,4 (1. 成蹊大学、2. 国立情報学研究所、3. 総合研究大学院大学、4. 東京工業大学)

キーワード:擬人化エージェント、バーチャルエージェント、信頼

本研究では, オンラインショップなどでユーザに商品を推薦する擬人化エージェントの,ユーザから知覚される信頼性を上昇させるための手段として,「弁別性」の実装を提案し検証した.

本研究では,「弁別性」を「話題に応じて推薦戦略を変えること」と定義し,論理的推薦戦略と感性的推薦戦略という2つの戦略を定義した.

そして,「推薦前にエージェントから「特に関心のある話題」として教示された話題について述べる時のみ,感性的推薦戦略を用いると,ユーザから自由意志を持つように知覚され,信頼性が向上する」という仮説を立て,実験によって検証した.

実験の結果,推薦前の教示と合致した弁別性を実装した擬人化エージェントは,弁別性のないエージェントおよび推薦前の教示と逆の弁別性を持つエージェントよりも自由意志を知覚され,信頼性が向上することが示された.