2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[1C4-J-3] データマイニング: 画像への適用

2019年6月4日(火) 17:20 〜 18:00 C会場 (4F 国際会議室)

座長:馬場 雅裕(株式会社東芝) 評者:伊藤 雅弘(株式会社東芝)

17:20 〜 17:40

[1C4-J-3-01] 霊長類における身体動作時系列の分節推移構造推定

〇三村 喬生1、中村 友昭2、松本 惇平3、西条 寿夫3、須原 哲也1、持橋 大地4、南本 敬史1 (1. 量子科学技術研究開発機構、2. 電気通信大学、3. 富山大学、4. 統計数理研究所)

キーワード:身体動作、時系列分節化、霊長類、ガウス過程

非ヒト霊長類など社会集団を構成する動物種においても広く観察される視線・表情・姿勢・動作などの身体表現を用いた非言語表現は、社会的コミュニケーションの本質的要素を成していると考えられるが、有効な定量解析技術がなく、コミュニケーションダイナミクスの理解において課題となっている。本研究では、身体表現を高解像度かつ汎用的に解析する手法の開発および実装として、小型霊長類コモン・マーモセットの典型的な摂餌行動を対象とし、ログデータを取得と身体動作時系列の分節推移構造推定を行った。データ取得には深度カメラとオ ブジェクト検出器を組み合わせた新規のマーカーレス・3 次元 モーショントラック技術を開発・実装し身体部位のトラッキン グ情報を抽出した。分節推移構造の推定には、ガウス過程の導入により多次元連続量を取り扱える拡張を施した隠れセミマルコフモデルを用いた。結果、マーモセット行動エソグラムの高解像度な分離を得たことから、提案手法は疾患モデル動物の病態評価など幅広い応用が期待される。