17:40 〜 18:00
[1D4-J-1-02] 体性感覚誘発電位の作業負荷推定指標化のN-backタスクによる評価
キーワード:脳波、精神作業負荷、体性感覚誘発電位
本稿では,体性感覚刺激によって誘発される体性感覚誘発電位を作業負荷の推定指標とする手法を解明することが目的である.脳内の作業負荷をリアルタイムにAIシステムが推定することによって,システムが適度な緊張感を維持させることで人の集中度を高める。また,集中度が切れた時に対話による介入を行うことで人の誤判断を防止するなど,システムと人とのインタラクションの質が大いに高められる可能性がある.
私たちは,10名の健常な被験者を対象に,体性感覚刺激としての電流刺激を呈示しつつ,N-backタスク実行中の脳の活動を測定,分析を行った.その結果,体性感覚誘発電位の成分の一つであるN9で,0-1back,0-2back,1-2backのすべてにおいて振幅の変調が見られた.また,各タスクのN9にタスク間でt検定を行い、有意差が見られた.なお,p値の補正にはBonferroni法を用いた.よって,今回の結果から,体性感覚誘発電位を作業負荷の推定指標とする手法の実現可能性を示せたと考えられる.
私たちは,10名の健常な被験者を対象に,体性感覚刺激としての電流刺激を呈示しつつ,N-backタスク実行中の脳の活動を測定,分析を行った.その結果,体性感覚誘発電位の成分の一つであるN9で,0-1back,0-2back,1-2backのすべてにおいて振幅の変調が見られた.また,各タスクのN9にタスク間でt検定を行い、有意差が見られた.なお,p値の補正にはBonferroni法を用いた.よって,今回の結果から,体性感覚誘発電位を作業負荷の推定指標とする手法の実現可能性を示せたと考えられる.