JSAI2019

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Student session

[1G2-SS-1] AI研究者は今,哲学者たり得ているか?

Tue. Jun 4, 2019 1:20 PM - 3:00 PM Room G (302A Medium meeting room)

[1G2-SS-1-02] 産業における人工知能の実用的発展と、人工知能を用いた商品価値生成

三宅 陽一郎1 (1. 株式会社スクウェア・エニックス)

エンターテインメント産業は,顧客に日常にはない「体験」を提供する産業である.特にデジタルゲームにおいては,戦闘にせよ,会話にせよ,ユーザはほとんどの時間をキャラクターとのインタラクションに費やす.そこでキャラクターの知能の多様さと高さは,ユーザ体験の質に直結する.人工知能の質を高めることは,商品価値を高めることでもある.そういった人工知能は世界中で数億~数十億回,ユーザの相手をすることになる.また「メタAI」はゲーム内に実装される人工知能であるが,これはログなどから常にユーザの心理状態を推定し,心理状態に応じてキャラクターの生成や攻撃タイミングをコントールし,一定の体験の品質を保障するものである.さらに企業における実用的価値として,人工知能に人間の作業をアシストさせることで,一人の作業効率が数倍~数十倍にも上がることになる.デバッグ作業やデータ製作において,人工知能が活躍することで起こるコストリダクションが人工知能に期待されている.上記三点から,企業における人工知能の実用的側面と人工知能を用いた商品価値生成について解説する.